どくだみ酒を仕込む

こんにちは。
思いがけないサイドFIREにより生活スタイルをがらりと変え、これまで気づかなかった楽しさに目覚めた夫婦が、近い将来訪れる年金生活に備えて、楽しく節約しながら暮らす日々を綴るブログです。


家の敷地内ににどくだみが生えています。
どくだみは地下茎で増えていく植物で、根っこや茎が土に残っているとそこからまた新たな芽が出てきます。中途半端に掘り返し耕してしまったら、根っこが小さく散らばってしまい、どんどん増えてしまいます。

若い時はこのどくだみを雑草とてして敵視していて、絶対に根絶したいと思い、スコップで深く掘り返し根っこを取って駆除することに躍起になっておりましたが、触れば触るほど増えてしまいいつからか諦めました。
近年はどくだみと仲良くしようと思い、乾燥させてお茶にしています。
乾燥させたままだとハーブティーのように香りが強く、焙煎するとほうじ茶のように飲みやすくなります。

さて、今回はどくだみ酒として仕込んでみました。

どくだみは十薬(じゅうやく)という生薬名がある通り、様々な効能があるようです。
昔からよく言われる大きな効能のひとつに、膿を排出することが知られています。
祖父母の時代は青洟あおばなが垂れている時は、塩でもんだ生葉を鼻の穴に突っ込まれていたと聞いたことがありますが、どくだみの葉には独特の香り(精油)がありますので、蓄膿よりもその匂いの方が辛かったとか。

ちなみに父から聞いた蓄膿症の時のどくだみの使い方はこちら。
生葉を5~6枚重ねて塩でもんで、汁が出てやわらかくなったら固く巻きなおします。悪い方の鼻の穴に差し込んで30分位して鼻をかむと鼻水と一緒に黄緑色の膿が出てくるとのことです。
現在は病院に行けば簡単に抗生物質が処方される時代ですが、そうではない時代では、庭のどくだみは重宝されていたようです。

どくだみの効能
便秘・尿道炎・膀胱炎・高血圧・動脈硬化症・梅毒・淋病などは煎じて飲むと効果的
水虫・吹き出物・蓄膿症には生葉をもんでつけるとよい
やけど・化膿・切り傷には葉を火であぶって温めて押し当てるとよい


どくだみ酒(どくだみエキス)の作り方
初夏、花が付くころが一番効能があるそうです。
どくだみは50度のお湯につけて、土や虫をしっかり落とします。(うちのは蜘蛛の巣が張っていました)
汚れが落ちるまでお湯を変えますが、下の写真のように土に近い脇芽の部分は土が挟まっているので、めくりながら水流を当てて流します。


洗い終えたら、水気が完全になくなるまで乾燥させます。この時点ではもうあまり香りません。
人によってはドライフラワーのようになるまで干す方もいらっしゃいますが、私はそこまで乾かさず、水気が完全になくなった時点でガラス瓶に入れ、全体が浸るまでホワイトリカーを注ぎ、光が届かないところで寝かせておくことにしました。

寝かせた後は飲んでも良いし、化粧水のように肌につけても良いそうです。

来年まで忘れて待っておきます。
お楽しみに。






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